岐阜県初のビーチサッカーチーム エラシカ岐阜BSが東海リーグ挑戦

2019年シーズンより東海ビーチサッカーリーグに初めて岐阜県のチームが参加する。チーム名はエラシカ岐阜BS。2018年4月1日に発足した岐阜県初のビーチサッカーチームだ。

同チームは10年前にフットサルチームとして発足。一度解散したものの、2017年に蒲郡で開催されたビーチサッカー大会に参加するため再結成した。その大会では惜しくも準優勝に終わるものの、その悔しさをバネに代表を務める鹿島元気さんと監督の角拓哉さんを中心に本格的にビーチサッカーに取り組むチームとして2018年に再スタートを切った。

鹿島さんは「チーム立ち上げ当初は選手を集めるのに苦労した。ビーチサッカー?海のない県で?と鼻で笑われることも多かった。張り切ってスタートしたものの夏の豪雨で練習場が使えなかったり、仕事が忙しくなったりと活動できない選手が続出した時は活動自体危うかったが、角と『共にやってやろう』と奮い立った。現在も苦労はあるがそれも含めて楽しんでいる」と話す。

現在のメンバーは11名。年齢層は幅広く17歳から45歳までの選手が所属。社会人サッカーや競技フットサルの経験者もいる。今シーズンより長野からビーチサッカー経験者2名も加入した。内陸県である岐阜県。練習は海津市の川沿いのサンドコートや祖父江町の河川砂丘にて週に1、2回行っている。

鹿島さんはブランディングデザインの仕事を営んでおり、エンブレムやSNSなどのビジュアル面にもそのこだわりが見られる。「ビーチサッカーという聞きなれないスポーツを岐阜で伝える事にはかなり難を伴った。サッカーに比べると暑そう、きつそう、汚れそうと悪いイメージが先行してしまう。選手を集めるために、かっこいいチームイメージ、ビーチサッカーイメージを伝えようと思った。おかげでほぼSNS経由で選手が集まった」と鹿島さん。

チームコンセプトである『ビーチサッカーを生涯スポーツに』というミッションと『ビーチサッカーを町のエンターテイメントに』というビジョン。そのためにチームは5年計画で全国を目指せるチーム作り、代表選手の輩出、たくさんの人がビーチサッカーをできる環境作りを目指している。「岐阜に皆が気軽に使えるサンドコートやサンドパークをオープンするための取り組みも行っている。ビーチサッカーはアマチュア競技で稼ぐことはできないが『稼ぐ』という部分から逃げてはいけないと感じている。チームとして稼ぐ力をつけ、ビーチサッカーに真摯に向き合える環境を作り選手を育てていきたい」と鹿島さん。

「東海リーグは日本代表クラスの選手をはじめビーチサッカー経験の長いチームが所属している。難しい壁がたくさんあるが、僕たちが挑戦し、立ち向かう姿や結果は、これからビーチサッカーをやりたいと思った人たちにとって何かを伝えられるのでは。スポンサーはじめ応援してくれている方々への恩返しになるよう、諦めずに戦い抜きたい」とも。

東海ビーチサッカーリーグ2019シーズンは、5月26日(日)碧南緑地ビーチコートにて開幕する。

エラシカ岐阜BS

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