【吉田恭平のスタンドプレイ 第4回】挑戦の第一歩
前回のコラムでも書いたように、25歳の時にビーチサッカーへ本気で挑戦する事を決めました。
当時、国内にある大きな大会は10月に行われる「JFA全国ビーチサッカー大会」しかなく、予選を突破出来なければ、その年の目標とする大会は、ほぼ何もないような状況でした。その分、この大会に対する各チームのモチベーションは例外なく高く、当時自分が所属していた「RAVIR静岡」というチームもそうでした。が、7月に行われた東海予選で敗退。当時の自分にとってこの状況はとても歯痒く、ここから1年何もないのか、と喪失感が大きかったのを覚えています。
もっと大きな舞台でプレーしたい。日に日に大きくなる思いとは裏腹に現実と理想とのギャップは広がっていく。
そして思いました。「自分が海外に出ればいい!」自らそのチャンスを掴みにい行けばいいんじゃないのか!
そこから色々調べていくうちに、ビーチサッカーの「イタリアセリエA」の存在を知りました。
セリエAは、世界最高峰リーグであり世界各国から素晴らしい選手達が集うリーグ。短期開催で夏季5月〜7月頃に開催されています。
正直、かなり厳しい挑戦だと感じましたね。世界最高峰リーグに今の自分が通用するのか?ですが、考えても仕方ない!行けばわかるさ!という事で、挑戦しようと決めました。
しかし、そこからどうするか…ツテもない。調べてみると、セリエAのチームにパイプを持つ代理人がいるのを知り、早速コンタクトを取ってみることに。
すると運良く、セリエAへの日本国内トライアウトが11月に岡山県渋川で行われるタイミングでした。こんなチャンスはない。すぐに申し込みをし、静岡から岡山へ向かい、トライアウトを受け合否を待ちました。
結果は合格。翌年5月にイタリアセリエAの2チームのトライアウトを受ける事になりました。
続く。
ここまで、特別成果を出した訳ではありませんが、自分が動く事で周りも変わるという事を実感しました。
無謀にも思えるイタリア挑戦を思い立ち、代理人を探しトライアウトを受ける。結果イタリアのチームの入団テストまで漕ぎ着けました。若さ故の行動力だったと思いますが、行動すれば確実に目標にはー1歩でも進むものです。
今のビーチサッカー人生に向かわせたのは、確実にあの1歩でした。
次は最初のチーム「ヴィアレッジョ」編です。
吉田恭平
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