ビーチサッカーワールドカップ 日本はアメリカに勝利 決勝T決める

パラグアイで開催されているFIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019。11月23日に日本代表は2戦目アメリカと対戦。

スターティングメンバーは前節同様のメンバー。宜野座寛也、赤熊卓弥、松尾那緒弥、大場崇晃、茂怜羅オズの5人。ラモス瑠偉監督はパラグアイ戦での退場処分によりベンチ入りできず。代わりに牧野真二コーチが指揮をとった。

第1ピリオド5分、大場崇晃選手が左サイドからオーバーヘッドキックをするもこればバーに弾かれる。対してのアメリカは8分、スローインからのボールをアレサンドロ・カナーレがヘディングで決め先制する。しかし、この直後のキックオフ、田畑輝樹選手がスコップで上げたボールを茂怜羅オズ選手が直接シュート。ボールはディフェンダーにあたりコースを変えゴール右に吸い込まれた。日本はすぐにゲームを振り出しに戻した。
第1ピリオドはこのまま終了。

第2ピリオド開始1分、キーパー宜野座寛也選手のスローは前線の赤熊卓弥選手に。これをキーパーとの接触ギリギリのタイミングで中に入れるとそこに走り込んでいた松尾那緒弥選手がスライディング気味のシュートでシュート。日本が逆転に成功する。
しかし19分。アメリカゴール前で赤熊選手との接触でアメリカにフリーキックが与えられる。キッカーはキーパーのトース。距離はあったがこれを直接狙うと、宜野座選手の手前でイレギュラーバウンド。アメリカ食らいつきまたも同点に。

両チーム共ここまでのシュート数が30本近くと攻撃的な展開の中、第2ピリオドは2対2で終了。

第3ピリオドなかなか得点は動かず試合は進む。そして29分、追加点を入れたのは日本だった。右サイドでボールを持った大場選手はゴール前にフライパス。これを左サイドに入っていた田畑選手が中央へスライドし胸トラップ。高く上げたボールをオーバーヘッドキックで突き刺した。クラブチームでもあまりシュートを見せないゲームメーカーだけに珍しいシュートで、チームメイトも驚くゴールとなった。

31分には赤熊選手がゴール前からオーバヘッドキックでゴールを狙うも、これはキーパーの正面で弾かれてしまう。

対するアメリカは焦らずにボールを保持しつつチャンスを伺う。そして32分、キーパーのトースのシュート性のボールをゴール前にいたカナーレがヘディングでコースを変えシュート。これを決められアメリカがまたも追いつく。

残り時間3分。延長戦が頭をよぎる時間帯。しかし茂怜羅選手が一瞬でこの空気を壊した。茂怜羅選手のキックオフシュートは相手の壁の間を抜けゴールネットへ。再び日本がリードする。

時間の無いアメリカは積極的に攻めてくる。日本もボールをキープするのではなく最後までゴールを狙っていくが追加点は奪えず。残り1分には茂怜羅選手がペナルティエリア手前でファウルを取られフリーキックを与えてしまう。終了間際のパラグアイ戦で追いつかれたのとほぼ同じ位置からのフリーキック。しかしこの最大のピンチもキーパー宜野座がしっかりセーブ。

残り時間リードを守りきり3対4で日本が勝利を掴んだ。
またこのあと行われたパラグアイ対スイスの試合でスイスが延長戦の末に勝利したため、日本の2位以上が確定、暫定でグループ1位に。決勝トーナメント進出が決まった。

尚、最終順位はグループリーグ3戦目のスイス戦で決まる。試合は25日17時50分(現地時間)から。

GROUP AMPWW+WPLGLGA+/-FPPPTS
日本22O00972-4.06
スイス2120015123-5.05
パラグアイ200021012-2-8.00
アメリカ20002912-3-2.00

写真=JFA

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