3月14日、大会も決勝トーナメントに突入した。日本の準々決勝の相手はワールドカップ前大会3位の強敵イラン。
日本代表の先発メンバーはGK照喜名、FP松尾、大場、茂怜羅、奥山の5人。試合の入りは両チーム共少し硬く、攻めきれない時間が続く。日本はサイドの深いエリアにボールを入れる狙いだが、そこから中へボールを繋ぐことができない。一方のイランはペナルティエリア外から積極的にシュートを打つ姿勢。試合が動いたのは9分。フリーキックを決められイランに先制される。さらにその1分後にもフリーキックを決められ2点のビハインドで第1ピリオドを終える。
第2ピリオド。日本はゴール前までボールを運ぶものの、ピヴォへのプレッシャーが強くなかなか得点までにはならない。そんな中、21分に右からのコーナーキックを山内が合わせ待望の得点。スコア1ー2とする。
第3ピリオド開始2分。またもコーナーキックの場面。左からの松尾のキックを、赤熊が相手選手を押さえ込みヘディングを叩き込んだ。なかなか思うようにいかない流れの中での価値ある同点弾。ベンチに駆け寄りメンバーと抱き合い喜んだ。31分には大場のオーバーヘッドキックがポストを叩くなど惜しい場面もあったが試合は動かず延長戦へ突入。
3分間の延長戦。両チーム共に積極的に攻める展開に。イランは第3ピリオドから交代したGKペイマン・ホセイニがチームに安定を持たせると同時に得意のシュートでゴールを狙ってくる。しかし37分。好機は日本に訪れた。赤熊がコート中央ペナルティエリア手間の良い位置で倒されフリーキックを獲得。赤熊のシュートはゴール左下隅。ゴールキーパーも反応はしたものの、ボールはその指の先を通りネットへ吸い込まれた。残り時間1分33秒、3ー2とスコアをひっくり返した。短い残り時間、日本は深い位置でボールをキープし、上手く時間を使いそのまま試合終了。逆転の末の勝利に全員がコートに倒れこみながら喜んだ。
写真=AFC
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